高大融合による理数科高校教員の養成

一条高等学校「課題研究」支援事業

平成19年5月より、奈良市立一条高等学校の授業「課題研究」を支援する事業の講座を行っています。数理科学科の2年生をテーマごとに班分けし、課題研究に取り組んでいます。これは昨年度の試行を本格実施に移行させたものです。年度末には、成果の発表会が行われる予定です。

    

「光の速さはどれくらい?」
教授:松山豊樹
主題:光の速度を実験で測定する。
この世で一番速いものは光です。いったいその速さはどれくらいなのでしょう。 光の速さの測定はどのように行われたのでしょう。過去に行われた測定実験について調べ学習を行います。 実際に大学にある実験装置を用いて光の速さを測定してみます。うまくいくでしょうか。実験は15mくらいの広さを使って行います。

    

「極低温の物理」
特任准教授:常田 琢
主題: 冷媒の性質を利用した低温技術や、超伝導など極低温で初めて発現する相転移現象について学びます。
液体窒素を使えば、地球上では自然に存在しないマイナス200℃以下の極低温を作り出すことができます。現在では簡単に手に入るようになった液体窒素などの冷媒は、どのように作製されているのでしょうか? 常温での常識が通用しない極低温では、温度を測定したりコントロールするにはどうしたらいいか、低温に冷やされた物質がどんな性質を持つか、体験してみて下さい。

    

「パソコン解体・組立」
教授:松山豊樹
主題:パソコンの内部構造を知る。
皆さんも普段使っているパソコンですが、中身はブラックボックスになっていて、よく知らないと思います。そこで、 旧式のパソコンをバラバラに分解し、内部構造を調べよう。 分解したパソコンの組み立てにチャレンジしよう。 OSをインストールし、実際に動かしてみよう。ちゃんと元通り動くかな??

    

「植物生態学入門」
教授:松井 淳
主題:奈良の森を測る。
奈良県内にはスギ・ヒノキの森、シイ・カシの森、ブナの森やトウヒの森など多くの立派な森があります。その森を作っている木々を現地でよく観察していろいろ計測し、森のなりたちを理解します。天川村のブナ林でモニタリング調査を行います。

    

「非線形現象」
准教授:中田 聡
主題:リズムやパターンができる謎を科学する。
生物には特徴的な形や模様があります。これらリズムやパターンを作る現象について、化学反応系を用いて、グループで実験系を改良しながら、現象を解明するとともに発展させます。具体的には、化学的環境に応じて変化する微小液滴の自発的運動を研究します。学外で発表できるくらいの研究レベルを目指したいです。

    

「DNAを読む」
准教授:菊地淳一
主題:DNAは4種類の塩基が並んだ物です。生物から抽出して、よんでみよう。
DNAの抽出、増幅、精製、特定部位の塩基配列の決定、DNAを用いた種の同定といった一連の操作を行うことにより、DNAを実感をもって把握します。遺伝子というのは親から子供に遺伝される「もの」を指している言葉だが、遺伝子という言葉とDNA鎖という言葉の違いについて、生徒達に調べ、考えてもらいます。生物が胚から発生して、成熟個体となるまでの生物的な変化を司る機構について考えてもらえればと思います。

    


「調和解析講座」
教授:河上 哲
主題:ランダムウオークとハイパー群上の調和解析。
ランダムウオーク (Random Walk) は日本語では、乱歩または酔歩と訳されており、そこでの中心テーマは、「家を出た酔っ払いは果たして無事に家に帰れるか?また、帰れるとしたら、その確率は?」となっています。この問題を正多角形や正多面体の辺上で考察し、近年、数理科学の分野で著しい進展をみせている新しい概念であるハイパー群の観点から、いろいろな方法による具体的な計算などを通して、ランダムウオークとハイパー群について体感します。


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